
難しい読書。大物制作。授業準備。ゆっくり時間をかけてしか成立しないことに時間を捧げる夏休みです。
まるで、大きな森の中にでも足を踏み入れたような。最初はサクッと「完了」しないのがもどかしかったですが、10日続けてみると、少しは前進している実感が持てるようになりました!モチベーションがあがる!
夏休みに入って取り組んでいるものは、こんな感じの内容です。
ドイツ語のテキストを1日1ページ暗唱
英語のオンラインレッスンを毎日20〜30分
夫とドイツ語or英語で会話
秋冬物のベストをちまちま編む(課題)
美しいもの日記
『アカシャ年代記より』を読む
完了したものは、適宜、別のものに入れ替えていく予定です。
動詞で表すと
上の項目のほとんどをサポートしてくれている夫は、ほんとうに継続が上手な人。コツコツ技を磨くことが好きなようです。
そんな夫との会話の流れで、(具体的なことじゃなくて)この人生でやりたいことって何?という話になりました。
まず、「探求すること」と言ってみたものの、
な〜んか、しっくり言い当てられてないな〜
という感じがして、しばらくこの問いを持ち続けてみました。
そして、最終的に出た答えは「知ること」でした。
「知る」というと、知識を収集するみたいな感じがしますが、そうではなくて、「あかるむ」という体験すること。
ある分野に「あかるくなる」という言い方があるように、「知る」は「あかるさ」と関係があります。
その、問いへの答えが上から降りてくるような類の「知る」=「あかるむ」という体験が、この世でしたいことです。
「あかるむ」とき、いのちが洗濯されたようにシャキッとします。ヒトであることの責任感のようなものが及んできて、ちゃんと立てるようになります。目の前のことにしっかり向き合おう・取り組もうという気持ちにもなれます。
人はなぜ生きるのかとか、人間とは何かといった、この世の謎・不思議について、自分にとって切実な問いについて、知ることがしたいです。
使える知識の収集じゃなくて、そこに指し示されている、目に見えない世界のものごとが真実味を持って及んでくること。ある意味で、もともと知っていたことを「思い出す」という感覚に近いかもしれません。
(すみません、なんだかおかしなことを言っていますよね?)
とにかく、私の場合は、シュタイナーの指し示しているものを見ようとするときにそういった実感を持つことができます。引き続き、この道を歩んでいこうと思います。
読書で宇宙旅
先日、シュタイナー関連の本で、初心者におすすめのものがあったら知りたいというご質問をいただきました。
なかなか難しい質問です。というのも、何十年と読んでいる人でも、翻訳している人でさえも「よくわからない」ということが多々ありまして・・・。わたし自身も、たま〜〜〜〜〜〜〜にシュタイナーの言っていることの一端が掴めたら万々歳、くらいに思って、付き合っています。
ですから、「わかりやすい」という意味でのおすすめはないのですが、ラブレターを読み解くように根気よく・好意的に向き合ってみるならば、わからないなりにも、おもしろくなってくる!という意味での「おすすめ本」はあります。
その、わかろうとする行為こそ、シュタイナーが求めていること(=長い期間をかけて人類が獲得してきた「思考」の力を洗練させること)ですから、ぜひとも、いきなり難解なものに挑んでみてほしいです。
思考の力を洗練された先に何が起こるのでしょうか?
それは、シュタイナーの本を読んで確認してみてくださいね。
まずはさくっと情報収集したいということでしたら、入門系の本や好きな分野の実践の解説のような本が良いと思います◎
以下は、わたしなりの読書案内です。
◆シュタイナー入門
シュタイナーってオカルトの人っぽいイメージが強いですが、実は40歳頃までは、学術の世界でバリバリやっていた人なんですよ。(ニーチェやゲーテの研究者でした。)霊的なことは、”その時”がくるまで、あえて語らないようにしていたそうです。
↑そういった個人史が書かれている本。そもそもシュタイナーがどういう人だったか?どんな時代に生きていた人か?を知りたい方におすすめです。
シュタイナー個人への興味・親しみが、きっと難しい本と向き合うときの支えになると思います。
(私がこれを読んだのは随分前のことなので、今読んでも面白いと言えるかは正直わかりません。機会があれば再読してみようと思います。)
◆自由の哲学
シュタイナー四大著作のうちの、第一作!
思考の働きは、人類に何をもたらすのか?
アカデミックな文体・文脈を意識された本です。難しいですが、これはシュタイナー思想の土台となる、外せない一冊です。
霊的なことを霊的な(あやしげな)感じで語るのではなく、この世の言葉で、科学の世界にも通じるような論理性を持って語ってあるのが特徴です。
無料で公開されている、こちらの「略伝」もおすすめ。うちの夫も強く推しているテキストです。
◆神秘学概論
お次も四大著作のうちの一つ。夫が初めて手にとり、どハマりしたシュタイナー本がこちらです。
人間を成り立たせている4つの体とは?←ここへの理解があれば、シュタイナーの本がいろいろ楽しめます。
宇宙の歴史の中で、人間がどのように進化してきたか?
人の一生に、宇宙の歴史がどのように関連しているか?
歴史からわかる、人間の未来は?
“概論”というだけあって、シュタイナー思想の根幹の部分がよくまとまっています(?)
あと、この本に限りませんが「まえがき」が面白いのでぜひ注目してみてください。どうしても、トンデモっぽく聴こえる内容なので、当時から批判がすごかったようで、反論への反論という形で、よく「まえがき」が更新されています。読む上での心構えみたいなことが書いてあるので、ぜひ目を通してみてください。
◆テオゾフィー(神智学)
こちらも四大著作のうちの一つ。
わたしは同じ内容の本を鈴木一博さんの訳で、読書会を通じて、二年くらいかけて読みました。
人とは何か、その成り立ちを3つ(からだ・こころ・精神)に分けながら考え、その考え方を土台に、人が死んで生まれ変わること(カルマ・再受肉)や、物理的に知覚可能な世界と物理的な知覚を超えた世界へのグラデーションが語られています。
〈人とは何か〉の部分を丁寧に読むだけでも、他の著作や講演録で言われていることが理解しやすくなるかもしれません。
◆いか超
インパクトつよつよなタイトル
そもそもシュタイナーさん、どうやってその霊的な能力を身につけたんですか?わたしにも、できますか?という、素朴な質問に答えるような一冊。
現代の修行は、不思議なキノコを食べたりだとか、身体を極限状態に追い込んだりすることで高い世に至るのではなくて・・・自身に備わっている思考の力をつかって、はっきりとした意識で進んでいくべし。
そのやり方が惜しげもなく丁寧に書いてあるのですが、本当の本当の意味で「できた!」と言うことがとても難しいような内容です。でも、誰にでも、今ここからできるような内容です。
言っている意味はよくわかるんだけど、いざ「する」ことが難しいので・・・それに伴って、なかなか読書が先に進めないところも一つの大きな特徴。(とりあえず読むだけ読んどこ、という気になれない不思議。)
忘れた頃に読み返すと、自分の成長や、今どこにいる?ということが実感としてわかるかもしれません。
一生かけて読む本ですね。いや、一生どころか何生か必要かも・・・。
あとがき
ストレートに四大著作をすすめる形となりましたが、いかがでしたか?少し、読んでみたくなりましたか?
最近、語学を猛勉強しているからこそ思うのですが、シュタイナーの思想を知ることって、語学の習得とよく似ています。
英語漬けになって、英語脳になるからこそ、ある日突然わかるようになってくる・・・というように、ある一定量以上向き合うことで、ある時点から、読みがすいすい捗るようになります。
どうか焦らず、その道のりを一歩一歩、楽しく進んでいけますように。